電子書籍ブーム?というくらい注目を集めている。
日本はこれまでの商習慣が原因なのか、スロースタート。
電子書籍市場において、
これまでの商習慣を打ち破るプレイヤーが現れたとするなら、
そのプレイヤーは、先行者利益をたっぷり享受する事が可能だろうか?
■先行者利益とは?
先行者利益とは、
ある市場において、
ある企業が他社に先駆けて製品やサービスを展開した結果、
他社に比べ優位にビジネスを展開できる事をさす。
多くの場合、優位とは利益を意味する。
■先行者利益が働く要件
先行者利益が確立できるための要件には、
「技術の発展」と「市場の浸透」のスピードが大きく関連する。
(参考:The Half-Truth of First-Mover Advantage (HBR Apr 2005))
「技術の発展」のスピードが高い市場の意味する所は、
その市場を形成するキーとなる技術の革新が早いか、
頻繁にイノベーションが出現する事である。
こういう市場では、
長期に渡る先行者利益の獲得は困難を極める。
「市場の浸透」のスピードとは、
市場における利用者や、
利用者あたりの電子書籍購買数の増加、
利用者の利用頻度が、急激に増加する事を意味する。
この場合、短期的に先行者利益を得やすい。
■電子書籍プラットフォームで先行者利益の予感
さてここで、電子書籍市場を、
端末とプラットフォームに分けて考えてみよう。
電子書籍の端末の代表格は、KindleやiPad。
バッテリー、画面のクオリティ、保存領域、などから見ても
明らかに「技術の発展」のスピードは速い。
また電子書籍の市場の浸透も早い事から、
電子書籍端末は、短期的には先行者利益を得やすいが、
長期にわたって先行者利益の恩恵を受ける事は難しそうだ。
電子書籍プラットフォームについてはどうだろう?
プラットフォームそのものは、特に新しい技術も無い。
よって、技術の進歩は早く無いもの、
市場の浸透は非常に早い。
つまり、短期的にも長期的にも、先行者利益を得やすいと言える。
なるほど。最初に日本で電子書籍プラットフォームを展開するなら、
長期にわたっての先行者利益を得る事となり、
国内で電子書籍の大きなシェアを得られそうだ。
もちろん大前提で、電子書籍端末が普及していなくてはならないが。
近年のSNSの特徴もまさに電子書籍プラットフォームと同じ。
特に新しい技術は無いが、市場の浸透が非常に早い。
つまり先行者利益を得やすいと言える。
まさに各国でSNSのトップが異なるのは、ここに理由がありそうだ。

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