少子化で自転車産業は縮小すると考えられている。
総務省の事業所・企業統計調査でも、
2001年の17万から2006年には13万に減っている。
あさひは好調だ。
景気が回復傾向に向かう今年は、過去最高となる可能性がある。
斜陽産業にありながら、なぜあさひはここまで好調なのだろうか?
それはあさひのマーケティングのうまさにありそうだ。
■効果的な宣伝
自転車を買う時は、自分の家の近くのショップに行くか、
ホームセンターに行って買うという行動にでるだろう。
言いかえれば、自分の家の周りで、記憶の範疇で自転車屋はあるか?
といった形で、消費者の購買は、あくまでも記憶に頼っている。
他にも、中古車屋、雑誌、食品、などがこの購買パターンに入りそうだ。

あさひやは、基本的に大型店舗を展開している。
その店舗の看板の大きさと、自転車の展示方法がユニークだ。
看板は写真を見て頂ければわかるだろう。とにかく大きい。
数多くの自転車が外から見えるのが分かるだろうか?
この外見だけみても、自転車屋だと目に留まる。しかも、たくさん在庫がありそうな。
消費者からすれば、
「ここに来れば、なんらか自分の欲しそうな自転車がありそうだ」
と思わせるには、十分である。
品揃えがあり、大型の店舗そのものが宣伝効果となっている。
コストがかからない上に、記憶に残りやすい点で、効果的だ。
■豊富な技術者
あさひの特徴の二点目は、サービスにある。
メニュー化されたサービスは、料金も明確。
店内には「パンク 840円」などと明記されている。
その上、あまり待たされることが無い。
なぜなら店舗に多くの技術者がいるからだ。
もちろん他店で購入した自転車の修理も受け付ける。
あさひでは、店長が修理の練習を随時指導し、
従業員のスキルを磨いている。
これは、専門店だからできる事。
ホームセンターに、修理やサービス面での向上には限界がある。
また、多くの取り扱い自転車から、
顧客のニーズにあったものを紹介できるのも
あさひならでは。
■自社製造とPB
あさひは、中国に協力向上を持ち、販売から企画・製造まで一貫している。
そのため、販売店舗での顧客からのフィードバック(ニーズ)を
細分化して設計や製品に反映させる事が可能だ。
そのため、品ぞろえが多いあさひでは、
顧客の利用目的を聴きだしさえすれば、
必ず店内にニーズに合うものが存在するのだという。
それに加えて、価格面でも優位性がある。
大手メーカーが製造するナショナルブランドの商品だと、粗利益率は30?35%ほどだが、PBは50%近い。価格も一般的な商品で2万円前後と、スーパーに並ぶ商M1と比べ遜色がない。(日経ビジネス 2008年4月14日号)
価格的に強いだけでなく、サービス面でも十分だ。
この強みは、新規参入業者や既存競合がなかなか打破し難い点だ。
この強みを活かして、店舗数を拡大していく。
あさひには、もうしばらく将来性がありそうだ。

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