ユニクロ、資生堂、キヤノン、トヨタなどなど、
日本企業の中国進出が目立つ。
国内市場が経済成長の成熟と同時に飽和感がある。
企業はさらなる成長を求めて、海外市場の開拓に余念がない。
現地でビジネスを行う時は、
やっぱりWEBサイトが必要。企業の顔とも言える。
中国に進出するなら中国語のサイトが必要だ。
中国の場合は、ネット環境がちょっと特殊。
中国でビジネスをするなら、サーバは中国においた方が良い、
というアドバイスをかつて聞いた事がある。
本日の日経MJで、日本企業のサイトの中国からの
アクセス速度の比較が掲載されていた。
対象は各社の中国語サイト。
最も早いのは、キヤノンの 137.27kbps(キロビット毎秒)。
10にランクされているINAXは74.75kbps。ここに二倍の開きがある。
記事によると、この違いは、サーバが置かれている場所に
依存するのではないか?と推測されている。
つまり、日本にあるか、もしくは中国にあるかという事だ。
またアクセスの早さだけでなく、アクセスの成功率にも
違いが出るとも言う。
中国国外にサーバがある場合、30%もアクセスの失敗率が
あった例もあるらしい。
30%の失敗率は、10人中、実に3人がアクセスできないなんて、
到底現代のインターネットでは考えられない事だ。
企業にとっても大きな機会損失である。
記事では、こうした理由は
中国のインターネット環境が十分でないためである、
と結論づけられているが、それが主な理由では無いだろう。
中国のインターネットは、金盾というシステムが存在する。
中国から海外、もしくは海外から中国にアクセスする際には、
必ず金盾を通過しなくてはならない。
IT業界では、「グレート・ファイアウォール」とも呼ばれている。
このシステムにより、全ての中国に出入りするインターネットアクセスは
ほぼ100%検閲されている。(詳細はWikipediaの金盾で。)
このシステムに検閲される際に、遅延が大きくなるのだろう。
よって、先ほどの日本企業の例のように、
中国内外のサーバへのアクセス速度に大きな差が出ると考えられる。
(速度は遅延に反比例するから)
同時に、グレート・ファイアウォールでは、
特定キーワード含まれるサイトにはアクセスできない。
(詳細はWikipediaの金盾で。)
もちろんこのキーワードが入っていれば、そのサイトにアクセスする事はできない。
先ほどの接続失敗は、実はグレート・ファイアウォールの
パフォーマンスに起因するかもしれない。
中国のネット人口は、まだまだ年間3割の勢いで増えている。

現在推定で約4億人もの人が
インターネットを利用している。
この急激な伸びにグレート・ファイアウォールが
追従できていない可能性も考えられる。
かつてインターネットの聡明期には、8秒ルールってのがあった。
ページの表示に8秒以上かかった場合、
利用者はそのサイトを見るのをあきらめてしまうというものだ。
先ほどの例を用いると、
100kバイトのコンテンツ量のページがあるとしたら、
キヤノンは表示するまでに5秒。
対するINAXは10秒かかってしまう計算になる。
1ページあたり100kバイトは、日本のサイトと比較すると、
非常にコンテンツ量が少ない。
中国でビジネスをする場合には、
WEBサーバを中国国内に設置するだけでなく、
コンテンツのサイズを十分に軽減する必要がありそうだ。
単に日本語のWEBページを翻訳しただけでは
対応できそうにない。

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