「2,990円はやめようと思う。」とユニクロの柳井氏。(本日の日経MJより)
ユニクロは、UJブランドの目玉として、
1,990円、2,990円、3,999円の3種類のジーンズを販売していました。
(実際は、g.u.として980円もありますが・・・)
結果、思ったよりも売れなかったようです。
何に問題があるのでしょうか?
そもそもこの2〜4,000円の価格帯のジーンズは、
リーバイスやエドウィンの価格帯と比べても安く、
価格面での違いは明確です。
ブランドやジーンズの質にあまりこだわらないけど、
適当な価格のジーンズが欲しい。
という顧客にはピッタリの価格帯ではないでしょうか。
しかし問題になったのは、この3つのジーンズの違い。
このターゲット層の顧客が、
2〜4,000円の3つのジーンズの違いに気づくでしょうか?
実は、この原因は、
顧客の持つ「違い」を認識できる最低水準が、
3つのジーンズの違いに達していなかった事です。
この顧客の持つ「違い」を認識できる最低水準は、
JND(Just Noticeable Difference)とも呼ばれます。
「違い」としては、価格、性能、品質、デザイン、量、味、
など様々なモノがあります。
商品を企画する際には、各要素のJNDがどれくらいあるか
を知る事は大変重要です。
ユニクロは、ターゲット顧客のJND以下のレベルで、
商品ラインナップを揃えてしまいました。そのため、
顧客が商品ラインナップ間の違いに気づかず、
購買時に迷いが生じ、結局購買を見送るなどの結果になったのでしょう。
購買時に迷うほどの選択肢が多すぎると売れにくくなります。
2-4,000円の価格帯ですと、衝動買いも誘発できるレベル
にあるため、この微妙な選択肢はマイナス方向に働いたと考えられます。
こうした細かいラインナップの背景には、
商品がコストベースで値付けを行ったためだと思っています。
別の例をあげると、
最近原料の高騰により、スナック菓子のパッケージが小さくなっています。
厳密に言えば、パッケージは全くそのままで、
内容量が若干減っています。わずか数グラムの時もあることでしょう。
多くのヒトはこれに気づかずに購入しています。
その「違い」が、JND未満だからです。
ターゲット顧客が持つ「違い」の最低水準(JND)をきっちり把握できれば、
最適な商品ポートフォリオを設計できたり、
市場や顧客のニーズの変化にきめ細かく追従できる、
ライフサイクルの長い商品を育てる事が可能になります。

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