旭山動物園の人気は日本人の誰もが知るところです。
その人気となった一つの理由に、動物の展示方法があります。
動物行動展示と呼ばれ、
訪問者は、動物が本能に従って行動する様子を見る事ができます。
動物園のビジネスは、入園料収入だけで見れば、
なかなか自由度が少なくなります。
入園料は固定だからです。
ですので、入園料収入を上げるためには、
客数を増やすと同時に、リピート率をあげる事。
リピート率をあげるためには、
ユーザ経験(エクスペリエンス)の提供がKSFになります。
来るたびに同じ動物が同じ場所で見れるだけでは
全く面白くありません。
これでは、感動的なユーザ経験を提供する事は難しいですね。
動物園というビジネスの仕組みから考えても、
頻繁に動物の入れ替えをしたり、
展示場所の変更は行うわけにはいきません。
少なくとも動物は生き物です。
生き物である以上、
モノのように入れ替えたり、捨てたり、買ってきたりという
行為は社会的な規範や倫理に反します。
これが動物園というビジネスにとっての大きな制約になっています。
動物行動展示は、動物園の制約をうまく強みに活かしている良い例です。
生き物ゆえに、行動は時間によっても天気によっても、
また動物の体調によっても異なります。
来場者は、毎回違う動物の姿を見る事ができます。
また、生き物ゆえに、成長もします。
成長すれば行動パターンも変わります。
ましては繁殖によって、動物が増える事もあるでしょう。
制約条件を弱みとして考えてしまうと、
戦略を展開するにも莫大な費用がかかる事があります。
逆に、制約条件を違う確度から見つめ直し、
強みとして展開できるアイデアを創出できると、
安価にかつ手早く、効果的な戦略を生み出せる事があります。
制約条件はビジネスのチャンスとして
まず最初に疑ってかかる事を心がけましょう。

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