牛丼大手三社の値下げ競争がますます加速しています。ついに各社、期間限定ではありますが、250-270円での並盛りの提供を開始しました。
ここまで来ると、完全なる価格競争。各社の特徴なんてとっくに模倣され、味の違いは、消費者が既に興味を持たなくなっているのでしょうか。いわゆるコモディティ状態です。
吉野家は、米国産牛を使うため、コスト競争に追従できなかったとも言われますが、それ以外にも、吉野家は、店舗辺りの売上が良く無いことも、その理由のひとつと考えられます。
そのため、今回の価格設定は、あくまでも調査的なものであると推測されます。この価格帯で吉野家が収益をきっちり出して行けるなら良いのですが、そうでなければ大変です。と、いうより、マーケターのおいらとしては、その次の一手に非常に興味があります。
本牛丼チェーン店やファストフードは、ある程度お得感のあるパッケージならともかく、アップセルやクロスセルといった販売戦略やサービスでの価値の創出が難しい世界です。この業界で競争優位性を築く方法はかなり奇策となり、体力を消耗しつつある吉野家に取って、こうした奇策は命取りになりかねません。
ましてや、広義での競合となる、デリ(持ち帰り弁当)も西友を筆頭に驚異的な値段を提示し、価格競争がますます激化しています。
こうした中で、思い切って吉野家はそのポジショニングを変更してみても良いかもしれません。例えば、現状よりもちょっと高級な牛丼店。高級といってもファミレス未満、現状以上。価格は500円前後。そもそも牛丼の値段が、スタバのコーヒー一杯程度の値段ですから、はっきり言って異常ですよね。
もちろん値上げだけしてもダメです。やはり牛丼の味の改良は最低限必要でしょう。それに加えて、ちょっとしたサービスを付加しても良いかもしれません。つまらないものですが、スタンプカードの提供や、店内にテレビを置いてみたり、こんな簡単なサービスでも、消費者の知覚する競合とのポジショニングは変わるかもしれません。

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