ユニクロが新しいジーンズのブランド「UJ」を立ち上げました。
ユニクロのジーンズと言えば、セカンドラインにあたるg.u.の格安990円ジーンズを思い出します(参考:格安ジーンズ戦争のマインドシェア争奪戦」)今回のジーンズのブランド「UJ」は、格安ジーンズのワンランク上のカテゴリーに位置します。
ユニクロのプレスリリースによれば、ブランドUJのジーンズの特徴は、
・3つの価格レンジを持ち、それぞれ1,990円〜3,990円。
・フィットバリューエーション、素材、加工がしっかりしている。
・アイテム数は54種類!
上記の3点でしょう。
ブランドを分けた理由を推測する
まずはUJによって、g.u.を含め、990円から 3,990円までのジーンズの価格帯が揃いました。しかしながら安い990円のジーンズとそれ以外はブランド及び販売店舗を分けています。安かろう悪かろう、と、ある程度品質が確保されているものと明確に線引きをしたいというユニクロの思惑が見て取れます。
今後のユニクロの戦略の幅を考えても、西友(ウォルマート)やドンキホーテ、イオンの格安街道まっしぐらな路線の会社と、現在のユニクロは区別しておく事は、必要でしょう。ユニクロが、ファッションというカテゴリーに属する以上、ファッションに価値を見出す事も差別化の要因になる可能性は十分にあります。この差別化の道をユニクロ自ら消してしまう事は、差別化要因のひとつの軸を失ってしまい、事業としての融通性に欠いてしまいます。そのため、g.u.とUJは別ブランドとして、消費者に感覚的な違いを示す必要があったのでしょう。
大量のアイテム数をそろえる理由は?
もうひとつ、UJ の54というアイテム数。それでも、この54種類は全てジーンズのみであり、価格帯はたったの3種類のみです。その上、季節毎に新しいデザインが登場してくるようです。
UJの1,990円〜3,990円は、既存のユニクロのボリュームゾーンでしょう。一番売れている価格帯だと考えます。そこに季節毎の新しいデザインの登場により、時間軸という売上に貢献する軸を一つ増やす形になります。
つまり、54種類という豊富なラインナップによって、より多くの購買顧客数が望めます。それのみならず、一人が2種類買うなど、一人あたりの売上高も高くなりそうです。これだけだと、売上高=顧客数 x 一回あたりの売上、ですね。しかし、これに加えて、季節毎に新しいスタイルが登場するとなると、これまでUJで購買した顧客が引き続き新しいスタイルを購買する可能性があります。この最後のポイントが時間軸です。同時に、実際に購入を見送った顧客が次回投入されるスタイルを買う可能性も残ります。
ユニクロは以前フリースでも、多くの色を同時に出してきました。しかし、アウターにユニクロを使うと、(あの安い)ユニクロで買った事がバレてしまうのが嫌で、ユニクロはインナー専用の雰囲気がありました。最近では多様なスタイルをそろえる事により、ユニクロとバレにくくなってきています。
この悩みは、ユニクロならではですね。他の格安衣料店で買っても、恐らく来ているだけではバレないでしょう。しかし、ユニクロの場合顧客数が多いので、他の人も同じものを持ってしまうため、どうしてもバレてしまいます。
この問題を解決したのが、スタイルが異なる数多い品揃えでしょうか。

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