英語で議論する、日本語で考える

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 自分自身にとって、ここ数年、英語で議論する必要性が急激に増えてきました。といっても、世間一般が変わっているかどうかは不明ですが、少なくとも自分自身の仕事においては、英語で議論する環境が増えてきているのが大きな原因です。

 英語で議論すると、相手が何を言っているのか理解できないシーンや、自分の言いたい事がきっちり言えないシーンが日本語に比べると格段に多くなると感じています。この主な原因は、英語を聞いたり話したりするスキル以外の要素があると考えています。

 まず第一に、(日本人にとって)英語は第二言語です。この第二言語を話しているとき、相手が英語で何を言っているか分からないと、気軽に聞き返せません。恐らく、自分自身のヒヤリング能力が十分でないのでは?という劣等感から来るものだと思われます。

 第二に、ヒヤリングする→考える→自分なりにまとめる→発言する(話す)という4つのプロセス(フェーズ)があるとするならば、真ん中の2つ(「考える」→「まとめる」)ところは本能的に日本語で行い、そしてヒヤリングと発言は英語で行われるという変換が短時間の中で一気に行われている事があると思います。このプロセスはおいらの本能的なものであり、一般的かどうかは分かりませんが、それでも多くの人がこの困難に直面していると思います。

 第三に、先の二つと関連しますが、こうした「迷い」や「不本意なプロセス」によって、ネイティブ・スピーカーの間合いに入る事が難しい事があげられます。議論には間合いがあって、このタイミングでこの発言をする事が、議論の流れ的に最も効果的になるというものが少なからず存在します。この間合いを逃したために、議論が次の段階に到達しようとする場合も少なくありません。

 こうして考えてみると、少なからずとも、英語での議論を困難にしている要素として、スピーキング、ヒヤリングという英語の基本的な能力以外に依存している事は言えそうです。

 どのように克服していけるでしょうか?(と、ここのところずっと考えていました。)

 簡単に言えば、英語というハンデキャップを持ちながら間合いに合わせてしまえば良いんですね。そもそも第二外国語ですし。

 相手が言っている事が分からないときは、聞けばよい。「つまりこういうこと?」とか「もう一度説明してもらえますか?」などと。そもそも日本語で議論しているときも、みなさん同じ事をしている訳です。そうして自分の「間合い」に持ってこなくてはなりません。同じ事を英語で話す相手に聞かれた事、ありませんか?恐らくありますよね?つまりこの手の質問は失礼では無いはずです。

 これ以外の理由で間合いについて行けない場合は、日本語でも同じ問題を抱えているのでしょう。

 すると残りの部分は、「ヒヤリング」→「考える」→「まとめる」→「発言する」の部分をいかに早く行うか?につきます。この部分は、いかにロジカルに相手のヒヤリングを聞き取れるか?つまり、相手の発言や議論の内容を頭の中で常に整理しながら、議論に参加している必要があります。ここが日本語での議論に比べて難しい点ですね。

 自分ひとりで訓練する事は難しいので、ここに関しては実践あるのみだと思います。こう書くと無責任のような気もしますが、でも、論理的思考能力を鍛えるのも似通った点があります。本等で学べる論理的思考能力についての理論では分かるのですが、でも実際に論理的思考能力を磨くためには実践あるのみです。

 ちなみに「考える」→「まとめる」という部分を英語で行えば良い、とおっしゃる人もいます。否定はしませんが、おいらには現状無理なようです。なにせ人生の大半はこの二つを日本語で行ってきてしまっているので、いまさら難しい。メモも英語でとるよりも日本語の方が遥かに効率的です。まぁ、頭で考えているときは、どちらかというと、図やイメージっぽくなってて、そこに日本語のタグがついているという感じなのですが、それでもタグは日本語ですねー。

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このページは、Caericが2010年3月30日 00:51に書いたブログ記事です。

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