「すらっと」というAsahiの缶チューハイが売れています。これまで、缶チューハイではキリンビールの氷結がずっと首位でしたが、ここにきてAsahiのすらっとがトップになったようです(日経MJ2月12日号)。
すらっとの特徴は、製品のキャッチフレーズそのままです。
果肉がはいって、カロリー最小級(1缶あたり88kcal)
これだけだと極めて普通なのですが、Asahiのマーケティングのうまさは、「果肉が入って(おいしい)」と「低カロリー(健康)」いう二つの相反する特徴を、相殺することなくうまく宣伝している点にあります。
まずは最新のすらっとのCMをご覧ください。
実は初期のCMと多少異なりますが、、、「果実が入ってみずみずしく、おいしい」とテイストをきっちり宣伝しています。そして、カロリーに関しては「最小級」と多少遠回しな言い方をしています。健康的というより、そのおいしさをきっちりアピールできています。
缶には、おおきく88kcalと表示されています。ターゲットは20-30台の女性(by 日経MJ)とのことですので、男性やその他の年代より健康や美容に敏感であり、カロリーに関する知識は豊富です。そのため、缶に「カロリーオフ」などと表示する必要がありません。
すらっとは、「カロリーオフ」=「あまりおいしくない」という周知の認識のトレードオフを見事打ち破ったマーケティングによる表現力の良い成功例と言えます。
こうした相反する特徴をうまく打ち破った場合、しばらく該当カテゴリーの主役に居座るケースが多いですね。「すらっと」は、缶チューハイのブランディングとして確立するでしょうか?

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