STPは、Segmentation(セグメンテーション)、Targeting(ターゲティング)、Positioning(ポジショニング)の頭文字をとったものであり、自社製品やサービスの市場における立ち位置を定める際に用いる一連のマーケティング・プロセスです。
このSTPというフレームワークは、マーケティング戦略立案の際に必要な一連のプロセスとしてよく使われます。
さて、ここでは、このSTPのフレームワークの使い方について説明します。
マーケティングの教科書的に言うならば、まずはセグメンテーションにより、市場を細分化するための軸(特徴)を探し出し(セグメンテーション)、その上で狙うべき市場を定め(ターゲティング)、そしてターゲットセグメントにおいてどのような差別化を行うか(ポジショニング)、をあたかも順番に決定していくかのように説明されています。
しかし現実は、こんなに順序よくSTPを行える可能性はほとんどありません。100回に1回もあれば十分にラッキーだと思います。
■STPプロセスの実際
実際のマーケティング戦略立案では、マーケティングの教科書通りのS->T->Pの順番にうまく当てはまらない事もよくあります。
STPを同時に考えたり、STまで考えて、またSに戻るなど、STPの間を行ったり来たりの作業になります。
STPを素早く出すためには、STPのどのプロセスにも共通する軸を抽出する作業に集中します。最低でも二つの要素(軸)を考える必要があります。
もちろんこの軸により、自社が他社に比べ優位なP(ポジショニング)を取れる事が大前提です。
詳しくは「ポジショニング」という記事で触れています。
これは、T(ターゲット)の部分で重要ですが、
狙うセグメント(つまりターゲット)は、到達可能であり、同時にビジネスとして成り立つ程度の規模が必要必要です。
例えば、左利きの人向けをターゲットとしても、例え概算であったとしても市場規模感を算出する事は難しいですね。
もう一つ例をあげてみます。派手好きな若者をターゲットに設定したと想定しましょう。
このターゲット層がどこに済み、どこで買い物をし、どんなメディアと接触しているか、を把握する事は困難です。つまり、ターゲットとなる派手好きな若者への到達は極めて難しくなります。
■STPで行う事
STPは別の角度から眺めると、実際にはSTPとは異なる作業を行っている事に気づきます。
それは、3C分析です。
3C分析は、Customer(顧客)、Competitor(競合)、Company(自社)の頭文字をとっており、
それぞれの要素について分析をおこなう作業です。
STPにおける軸の洗い出しは、
- 外部環境分析から導きだされる機会と、
- 内部環境分析から導きだされる優位性、
前者の外部環境分析は、主にCustomer(顧客)とCompetitor(競合)から導きだされます。つまり、顧客が何を欲しているか(ニーズ)?そして顧客のunmets(満たされてないニーズ)は何か?
を知る必要があります。
そして後者の内部分析は、競合に比べての自社の優位性は何か?つまり、Competitor(競合)とCompany(自社)から導き出されます。
別の分析で言い換えれば、SWOT分析になります。
■STPの注意点
STPはマーケティング戦略立案時において非常に便利なフレームワークです。しかしあまりにもセオリー通りに行うと、極端にユニークなマーケティング戦略が立案できなくなってしまいます。
左脳を駆使して論理的に行いすぎるのも注意が必要です。ある程度、右脳的に飛躍した要素が入っていても良いと思います。
いずれにしても、STPのプロセスが上達するためには、練習あるのみです。
ニュースや新聞・雑誌の特集などを読み、自ら手と頭を動かして「本当にこの会社のこの戦略は正しいのだろうか?」と疑問を持ち考えるクセをつける事が肝心です。
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