NHKオンデマンドが不調です。今週号の東洋経済によれば、
09年4-11月の収入は1.6億円。09年予算23億円の達成はほぼ絶望的。 会員数は12月末時点で、29.5万人。月間の購入者数は1割程度。
随分とひどい経営状況にあると思えます。
NHKオンデマンドにおける配信コンテンツは、過去のNHKの番組が単品販売で、105-315円程度。月間見放題で945円。価格的には、ほぼ一般的であると言えるでしょう。視聴率の観点から見ても、NHKの番組は他の民放と比べても、かなり多くの番組が上位に入っています。コンテンツとしてはそれなりに問題ないでしょう。
通常ネットでのTVサービス(IPTV)では、番組表に従ったブロードキャストサービスと、オンデマンド配信を合わせて提供しています。正解的に見ても、オンデマンド配信を提供する事によって、IPTVの解約率が下がると言われています。
国内のIPTVを提供する事業者のサービスを見ても、もれなくオンデマンド配信を提供しています。
しかし、一見NHKオンデマンドはNHKに対するオンデマンド配信サービスに見えますが、実は、通常放送のNHKに対し、NHKオンデマンドは通信の扱いとなり、コンテンツは放送とは別に配信に対しての許諾が必要なんですね。さらにその上、NHKは放送業務とこのNHKオンデマンド(通信業務)は明確に会計を分けて運営する事が義務付けられています。
そのためNHKは、放送はテレビでの視聴、HNKオンデマンドはパソコンでの視聴(一部、他サービス経由でテレビで見られるものもアリ)が基本となっています。つまり全くの別サービスとなります。NHKオンデマンドは単独配信サービスなのです。
ネット上の動画配信サービスを見てみると、元USENのGyaO!、YouTube、とビジネスモデルは異なるものの、どちらも有名なサービスで利用者もそれなりにいます。しかし、どちらも未だ赤字経営が続いています。
この単独動画配信のビジネスモデルは極めて厳しいようです。その上NHKオンデマンドの場合、コンテンツ拡充にはNHKという制限枠があります。一人当たりの売上向上が大きく見込めないので、NHKはオンデマンド・ビジネスでは視聴者拡大の方向にビジネスを展開していかなくてはなりませんね。
すると、自社での通信サービスでのリーチは、ISPなどを通じて増やしていく方法が賢明だと考えられます。すなわち、パートナー戦略をどのように展開していくのか?が今後のカギになりそうですね。

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