引き続く不況の中で、各社の決算の数字がおもわしくない。それどころか、給与や賞与も伸びず、全体的に良くないスパイラルに入っているように思える。このように消費者の財布の紐も閉まる一方で、モノあふれ社会化が進む。製品は多機能化、ニッチ化が進む。マーケターとしては、この上なく厳しい状況に置かれていると言える。
いつの世の中にも必ず売れるモノは存在する。この不況下でも同じく、キリンのフリー、アタックネオなど、2009年にも消費者の心をとらえた製品が存在している。
例えば(日経ビジネス09年12月14日号より)、以下のような製品がある。
キリンフリー
世界初、アルコール 0.00%
これは以前のエントリー(キリン「フリー」が売れる理由)でも書いたとおり、メッセージとプロモーションの勝利。
花王のアタックネオ
はじめようすすぎ一回お洗濯
アタックネオは、エコブームをうまく取り込んでいます。もちろん製品開発にも相当な苦労があったと思いますが、それよりもメッセージの訴求がうまい。製品の強みと、エコロジーという社会的な問題点をうまく掛け合わせて、メッセージをよりシンプルかつ強力にしている。
シャープのプラズマクラスターイオン発生器
これが健康テクノロジー「プラズマクラスター」は、シャープだけ
これは違う例。プラズマクラスターを前面に出す作戦。シャープは、アクオスでもそうでしたが、この手の常連です。ある技術や要素に絞り込んで、他社との差別化を徹底的に訴求する。
ここで取り上げた、どのヒット商品も同じであるが、シンプルなメッセージにする事により、大きなアドバンテージを得ている。
まず第一にメッセージが極めてシンプルであるため、企業として繰り返し訴求する事が容易になる。そして消費者側から見てもシンプルなメッセージは非常に印象に残りやすく、消費者の心に大きく響く。
第二に、どのヒット商品にも他社には無い、もしくは特徴的な差別化要因をメッセージ化しているため、繰り返されるプロモーションにより、シンプルな特徴と差別化要因が結びつき、消費者のマインドシェアを奪う。そして、その商品がブランド化へと繋がる。
メッセージをシンプルにする事は、マーケターにとって基本的な課題とである。その前提としては、商品を支える差別化要素が必要である。つきつめて言えば、ヒット商品を生むには、「マーケティング」と「イノベーション(開発)」が必要であると言えるだろう

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