宣伝会議 12/1日号にちょっと興味のそそる記事がありました。その名も「商品開発から販促まで。消費者参加型のキャンペーンの組み立て方」です。記事そのものは大変興味深く、ちょっと感じたことがあったので、今日はそれを書いてみたいと思います。
■消費者参加型キャンペーンの台頭
最近のマーケティングのアプローチで、消費者参加は一つキーワードになっています。インターネットを中心として、消費者が自由に発言できる場(メディア)が増えてきたのが一つの原因と言えるでしょう。ブログ、SNS、Twitter、掲示板など、様々な場に消費者が自由に書き込めるようになりました。
その一方で、ネットでの情報を探す情報検索技術やツールも格段に向上しました。今なら検索サイトからキーワードを入れるだけで、簡単に、いくつかのブログや掲示板などを探しだし、その欲しい内容チェックすることが可能です。
企業側でも、マーケティング手法の一つとして、ネットのメディアを中心として消費者参加型のアプローチの採用が増えています。宣伝会議 12/1日号でも、セブン&アイ、良品計画、イケア・ジャパン、カゴメ、サントリー(PEPSI NEX)などの大手各社事例が載っています。どの事例も大手のもので、こんなキャンペーンやらなくても、十分に認知度が高いのに・・・・と思うほどの大手企業だと思います。
各社、消費者参加型の方法の使い方は様々。コミュニティを形成しアンケートや投稿などを用意したり、提供コンテンツを自分用にカスタマイズして、ブログなどに張れるサービスなどなど。しかし驚いたのが、参加者数や投稿数など数字として測れる結果です。開始3か月で1200人の登録数、開始3週間で150以上のレシピの投稿。。。これはどう解釈すればよいのでしょうか?
■マーケターの陥りやすい罠
ここでふと思ったのが、これらの知名度のある大手企業ならば、こんなやり方しなくても、1,200人や150以上のレシピ投稿なんて簡単に達成できるのでは?という疑問です。ベンチャー企業と比較にならない知名度の高い大手企業ですから。例外はあるかもしれませんが、これらのキャンペーンは、出来る限り多くの消費者参加を目指す事がゴールではなくて、対象製品のキャンペーンの効果(認知度、好感度を上げる、売上を増やす、など)を最大限にする、がゴールでしょう。すると、この消費者参加型のアプローチは、これでよいのか、と思ってしまいます。
新しい手法は、たいていの場合、注目度が確かに高いですね。消費者参加型のキャンペーンもおそらくそのひとつでしょう。市場とのリレーションを確立し、長きにわたってその関係を保ち、都市と共にリレーションを拡大し、深くしていく方が、最近のマーケティング手法にマッチしているとは思います。こうしたトレンドに確かに消費者参加型のアプローチは適しているかもしれません。しかし、全体からみると、このアプローチも一つの手段にすぎません。
なぜか最近は、消費者参加型のアプローチ、ソーシャルメディアを使う事、もっと言えば、ソーシャルメディアを使いこなす事がゴールのような論調で語られている時もあるように思えます。注意しなくてはならないのは、マーケターは、全体のマーケティング・アプローチを見渡した上で、消費者参加型のアプローチはどの位置づけでどのように活かしていくかを見なくてはいけませんね。一部だけを抜き出して、手法の全てのように見るのは、マイオピア(近視眼的)すぎるのでは、と思います。
特定メディアに焦点を絞ったセミナーにも、参加者は注意が必要です。ただ、セミナーそのものは素晴らしいと思います。あるならば、参加者の態度であって、あくまでもたくさんある手法の一部を学びに来ていると考えた方が良いでしょう。
#自分に言い聞かせる意味でも・・・・(苦)。
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