生姜ブームの背景に潜む技

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 気づいたら何となく生姜ブームになっていました。というのも去年の話?ショウガラーだかジンジャラーだか言う方まで登場し、生姜の人気が世の中的な注目が高まっていきました。冷え性に効用があると言う事で、特に女性の間でブームになりました。

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 このブームの火付け役と思われるのが、永谷園。何故永谷園が?と思われる方も少なく無いでしょう。永谷園と言えば、お茶漬けなどに代表されるように、幅広いターゲットを取り、主に家庭向けの製品が多いですね。そのため、少なくとも冷え性=女性にターゲットを絞ったこの永谷園には多少違和感を覚えます(すみません、永谷園さん)。同様に、パッケージ(左図)を見ても、パッケージが完全に女性をターゲットにしていると言えます。

 普通に考えたら、こんなに生姜ごときでブームにならないと思うのです。永谷園の商品開発力しかり、マーケティングが巧妙だったと思います。 

 個人的に、特に巧妙と思えるのが、製品とプロモーションです。

 製品は、ネーミングとパッケージがとくにうまい。生姜という言葉にリンクする製品名を採用しています。「冷え知らず」の生姜・・・・。という感じで。まぁ、これだけみたら、ちょっと行けてない名前だなーって感じますが、プロモーションと組み合わせになると、これが功を奏してくるものと思います。(この話はいったん置いといて。)

 パッケージは、これをみれば分かるくらいのターゲット。パッケージのデザインには、自分を同化させる傾向があるそうです。ですので、パッケージを見ただけで消費者は、潜在的にターゲットを知る訳です。

 ここまでで、パッケージのデザインをみれば、ターゲット層がわかり、そのターゲット層が自然と手が伸びそうです。そして、パッケージの商品名には、「生姜」、「冷え知らず」と明記されている。リピーターではなくても、思わず購入してみようかな、と思わせる仕組みが個々にはあるように思えます。

 そして、これをコンビニを中心に販売。昼のオフィス街のコンビニをみれば意外に女性が多い事に気づきます。冷え知らず、というのはOLさんをターゲットとしてますね。販売チャネルとしてコンビニを選んでいます。(これはよくある話)

 さて、特にうまいと思うのがプロモーションです。特にPRがうまかったのではないか?と思います。特に、non-paidメディアの使い方がうまい。社会的なネタ?として注目をあつめ、雑誌やテレビで特集になっていたのは記憶にあると思います。生姜が冷え性に効くというのは知られていた事実なのかもしれませんが、永谷園のこの商品が、この話題性を作り上げたと思えます。オフィスのエアコンなどによる冷え性、つまり社会的話題として取り上げられやすい話題と、自社の商品のバリュープロポジション(提供価値)がマッチしています。永谷園が広告をすればするほど、社会的話題性が生じる。これをテレビや雑誌が特集する事によって、この話題がさらに盛り上がりますが、その中核には常に永谷園があるわけです。

この社会性と自社のバリュープロポジションのマッチングは、ブームやクチコミを生み出す一つのポイントです。このブームを生み出すボタンを、永谷園さんはきっちり押しています。

 そして、ブームと連想させる、商品のデザインとネーミング。ベタなのですが、「冷え知らず」、「生姜」という名前を商品名に組み込み、この社会的話題性とリンクを持たせる事により、売上げとシェアを確保していったのでしょう。この分野では、一つのブランドを確立したと言えるでしょう。

 余談ですが、パッケージを見ただけでは、到底これまでの永谷園を連想できないですね。永谷園の商品としらずに買っている人もいるのではないでしょうか。そしてこうしてみれば、メディアとしては落ち目だと言われる雑誌やテレビは、まだまだ最強のメディアの一つであると言えると思います。


 永谷園生姜部、商品ラインナップ:http://www.shouga-bu.com/products/

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このページは、Caericが2009年11月29日 09:17に書いたブログ記事です。

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