フリーを読んで・・・

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 結局無料でダウンロードしたのだけど、縦書きのPDFをパソコンの画面上で読むのは、ちと苦しかったので、紙の書籍を本屋で買ってしまいました。何とも古典的・・・。

 さてこのフリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略では、こうしたデジタルで無料で配布されているコンテンツが、レガシーの紙で印刷された有償のモノを凌駕する、と述べられているのですが・・・・おいらのとった行動はまさにフリーの言う世の中と逆。

 この著者のクリス・アンダーセンは、ロングテールというネットで起きている現象を主張した人です。アマゾンを例にとって、販売量の少ない商品のアイテムが如何に多いかを、非常に長い恐竜の尾になぞらえました。いわゆるパレートの法則(80:20の法則)だと、頭(ヘッド)の部分に着目し、2割のモノが8割の売上を上げる、と言われています。ロングテールではその逆に尾の部分に着目したわけです。まさにインターネットのビジネスに適応できそうなモデルです。

 フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略も同様に、議論の中心の多くはインターネットにおける(コンテンツ)ビジネスにあります。

 ビット単価とその価値(クリスは、「情報処理速度」、「通信帯域幅」、「記憶容量」としている)が強烈に下がるインターネットにおいて、コスト構造も同様に劇的に変化しています。この変化を利用して新興企業が市場に参入してくる中で、これまでのデジタルコンテンツのビジネスモデルは、急速に陳腐化しつつあります。新興企業はこのビット価値の下落に乗じて、「フリー」という武器を持って、既存企業に対峙しています。

 フリーは、インターネットの発展と共に市場の流動性を高めてきました。そして、ネットでのビジネスの可能性をより大きくしています。そのため人の関与を高め、インターネットの特徴である「ネットワーク効果」により、Winner Takes It All(勝者は独り占めしてしまう)傾向をより高めてきました。そして、あるカテゴリーで1位になれば、消費者からのブランド連想が強まり、企業の価値としても従来の企業をはるかにしのぐレベルに到達しています。

 クリス・アンダーソンのフリーは、こうした情勢の本質を見抜いて、整理しまとめてあると思います。ロングテールに続いて、読み応えがある一冊だと思います。お勧め。


フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略
フリー~〈無料〉からお金を生みだす新戦略小林弘人(監修・解説)

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このページは、Caericが2009年11月27日 23:16に書いたブログ記事です。

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