最近のスキー場は、以前にくらべて大分空いています。一昔前ならリフト30分待ちというのもあったのですが、今はリフトが並んでいる方がめずらしいです。これはもちろん、景気の悪化もあると思いますが、それ以前にスキー&スノーボード離れしているのは明確でしょう。そんな中で、業界の1位と2位が手を組みます。
スキー場に若者呼び戻せ 西武と東急不が協力
スキー人気のテコ入れへ、スキー場運営で首位の西武グループと2位の東急不動産グループが手を組む。両グループのスキー場で使えるリフトの早割券を発行するほか、共通クーポン券を配布するなど共同で集客を進める。若者の趣味の多様化などによりスキー場の利用者は過去10年で4割ほど減っており、ライバル同士が活性化に協力して取り組む。
4割も利用者が減っているのですね。急激に減衰している産業のひとつだと思います。この一つの理由は若者の趣味の多様化とされています。なんだか若者の車離れと似ています。スキー場のほとんどは公共交通機関で行くよりも、マイカーの方が都合が良いです。
もちろん、これが両社の第一弾のマーケティングだと思います。まず両社は、今回の協力により、強者の戦略を採用します。つまり、そのシェアを活かして、18のスキー場で使える共通クーポン券など配布するなど、他社にはまねのできない事を実行していきます。それにより、より大きなシェアを取る事が目的です。
実はスキー場の問題は、市場シェアではなく、市場のパイが小さくなってきてしまっている事です。10年で4割の市場縮小は頭の痛い限りだと思います。むしろこの両社は、協力して市場のパイを大きくするようなマーケティング活動をする事の方が望ましいでしょうね。
例えば、スキー場に行くのはマイカーの方がアクセスしやすいです。一般交通機関に板や道具を持ち込むのは、ちと面倒です。こうしたデメリットを取り除き、そのサービス内容をPRなりマーケティングしてみるのも良いと思います。例えば、
- 鉄道会社などと協力して、スキー場+交通機関のバンドルチケットやクーポンを提供など。
- 宅配便と協力したキャンペーンにより、手ぶらでスキー場に来れる事をアピール。逆にレンタルサービスを良くするのも手。
- 航空会社のように、スターアライアンスに似せたマイレージ(ポイント)を発行。いくつかのスキー場で使え、ポイントが溜まったらリフト券などに還元できるプログラムの実行。
まだまだいろいろあると思いますが、あるといいなぁ、と思ったものを2、3書き留めてみました。やっぱり衰退産業は、まずは市場の拡大が重要だと思います。

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