ソーシャルメディア・ブームは長続きするか?

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 ソーシャルメディアは最近のIT業界(だけじゃないけど)で注目を集めている言葉の一つです。マーケターとしても、ソーシャルメディアからは目が離せません。個人的な認識を元に、あえて定義するなら、ソーシャルネットワーキングサービスを利用した宣伝/広告向け媒体というのがソーシャルメディアって感じでしょうか。

 ソーシャルネットワーキングサービスの代表例として、日本だとmixiやココログなどのブログサービス提供サイト、はてなやOK Webや2チャンネルなどがあげられます。海外勢だと代表例がfacebookやTwitter、MySpaceなどがあげられます。これらのソーシャルメディアサービスは、ITビジネスの中でも非常に注目を集めています。そして、利用者もそのサービスの面白さ(?)から非常に早いペースで利用者が増えてきています。

 上記以外でも、カテゴリー(マーケティング用語で言うと「セグメンテーション」ですね。)を分割しながら新たなソーシャルメディア(ソーシャルネットワーキングと言うべきでしょうね。)のサービスが展開されています。しかし、ソーシャルネットワーキングには、「ネットワーキング効果」が働いています。

 ネットワーキング効果とは、利用する顧客が増えれば増えるほど、その製品やサービスの価値が高まるという効果です。この効果は、メッセンジャー、掲示板、オークションなどかつての多くのインターネットアプリケーションでもネットワーク効果を持っていました。この効果が大きければ大きいほど、規模の経済効果が発生し、通常は参入障壁が高くなります。

 それにも関わらず新興のソーシャルネットワーキング会社やサービスが生まれるのは、株式市場からの支持力があり、資金調達が比較的簡単だからなのでしょう。短期的な視点に重視する投資家の思惑を元に戦略上の意思決定を下すネット企業は極めて危険と言えます。つまり、ビジネスとしての存続の可能性を十分に証明する事無く資本を調達しているように感じます。こうした意味合いからは、一見、ソーシャルネットワーキングビジネスへの参入障壁は低くなってきているという事ができます。

 収益モデルを考えてみましょう。一部のソーシャルネットワーキングサービスは、既にその収入源を広告に頼らないものになっていますが、現状多くのソーシャルネットワーキングサービスは広告収入に頼っています。その一方で、多くのマーケターが従来の広告メディアに比べて安く、効果の高いものととらえているでしょう。確かに、単に広告をソーシャルメディアサービスに出稿するだけだったら、従来のネット広告とは変わりません。ここでマーケターにとってソーシャルメディアの意図するところは、

  1. 利用者の(多分生の)声を聞く事。
  2. 自分がマーケターとして一利用者になって宣伝を行う事。
  3. デジタルの良い部分を利用してログを統計的に分析を行える点
しかし上記の3点はいずれも出費が発生しません。

 つまりマーケターとしては、マーケティングコストを至極押さえられる事が理由の一つであるにもかかわらず、多くのソーシャルメディアはまだ広告収入モデルに頼っている。ひとつのコンフリクト(矛盾)がここには存在します。

 このまま平行線をたどる形になるとしたら、ソーシャルネットワーキングをソーシャルメディアとして捉えたマーケティング活動は、長続きしないでしょう。いや、する事ができないのかな。ソーシャルネットワーキング側から、マーケターに対する新しいツールを提供する可能性はあるのでしょうか?有償でアクセスログの提供でも、アクセスしてきた利用者のプロファイルの提供でも良いのですが。こうしたマーケターへの新しいツールを提供してくれれば、ソーシャルメディアが成功する可能性はより高まると思います。

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このページは、Caericが2009年10月17日 13:30に書いたブログ記事です。

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